自転車の買い方

現役自転車店店員が、納得できる自転車の買い方をご紹介します。

通学用自転車 安くていいものはあるの? 3年間使えるのはどんな自転車?

通学に使う自転車、できるならお値段は安くて、そしていいものがあれば最高ですね。

どうせなら3年間はしっかりと乗ってもらいたいものです。

でも残念ながら、安くていいものはありません。安い自転車はそれなりですし、いいものはいい理由があるのです。

3年間乗るのなら、それなりのいい自転車である必要があります。

でも安い自転車と、高い自転車、いったい何が違うのでしょうか。

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高い自転車と安い自転車 いったい何が違う?

1万円くらいの自転車と、5万円前後のきちんとしたメーカーの自転車。

何が違うのでしょうか。

それは使っている部品が違います。ベアリング、ワイヤー、どれをとっても、部品の精度が違います。

一番の違いは走りやすさです。

きちんと作られている自転車は剛性がしっかりとしているので、車体がしなりません。

そのため、漕いだ力が駆動系に確実に伝わり、しっかりと進みます。

一方安い自転車、1万円くらいの自転車は車体に剛性がないため、簡単にしなります。

そのため漕ぐ力が逃げていくので、漕いでもあまり進みません。

ただ残念なことに、ほんのちょっと漕いだぐらいでは、この差はわかりにくいかもしれません。

長時間、長距離乗ると、てきめんにわかります。

またいい自転車を長年乗っている人が、安い自転車に乗ると、乗り心地に悪さに驚くことがあるのです。

安い自転車には安い理由が、高い自転車には高い理由がきちんとあるのです。

安くていい自転車なんてない! 10年乗る? それとも毎年買い替える?

今の日本には安くていいものはありません。

いいものを手に入れたいのなら、払うものを払う必要があるのです。

自転車も同じ。もし3年間しっかりともつ、いい自転車を買うのなら、4万円から5万円ぐらい出す必要があるのです。

そこまでは出したくない、というのであれば長く持つ自転車の最低ラインは3万円前後です。

高級車でなくても、このぐらいの価格帯の自転車なら、それなりに作っています。

では1万円~2万円の自転車はどうでしょうか。

日常の買い物、または自宅から近くの駅まで、というのなら、こうした自転車でもだ丈夫でしょう。

ですが、毎日通学に使うとなると、かなり丁寧に使い、整備をしないと1年ちょっとであちこちにガタがきます。

このあたりは正直です。

中には、こうした安い自転車を1年から1年半で買いかえる親御さんもいます。

いい自転車を3年間使うのか、短い時間で買いかえていくのか、それはあなたの考え方次第なのです。

自転車選びよりも通学自転車を長く使うために大事なこと!

通学用自転車を長く使うためには、もちろん自転車選びも大事です。

ですが、それに負けず多らず大事なことが2つあります。

それは、

  1. 整備
  2. まめな空気入れ

このふたつです

どんなにいい自転車でも、まったく整備をしなければ、次第にあちこちが駄目になっていきます。

逆に安い自転車でも、きちんと整備をすれば、意外と長く乗ることができるのです。

自転車は機械。整備は絶対に必要なのです。

またタイヤに空気を2週間に1回、最低でも月に1度入れるだけで、タイヤの寿命を長くし、パンクを減らします。

タイヤに空気がしっかりと入っていると、自転車に伝わる振動も軽減されるので、車体の痛みもおさえることができます。

通学で自転車を長持ちさせるのは、実はこのふたつなのです。

もしいい自転車を買って、きちんと定期的に整備をし、まめに空気をいれれば、本当に長く乗り続けることができるのです。

どうせ壊すだろうからと、安い自転車を買って、整備をしないで、空気を入れないでいたら、数か月でパンク。そしてあちこちにガタが出て、修理代が馬鹿にならなくなります。

パンクが多く、壊れてばかりいたら、時間とお金ばかりかかります。買い換えるにしても、また自転車店に行かなければなりません。

最初からいい自転車を買い、まめに自転車店に整備に持っていき、空気を2週間に1度入れていけば、10年は乗り続けることができるでしょう。

結果からみたら、その方が実は安くすむのです。